今日の「私の履歴書」最終回には、正直のところ参った。
恭子さんに語りかけられた最後の一言が眼に入った瞬間、うっ。
記憶の底に沈めておいた思いが一つの塊になって立ち上がったような感覚。
いくら演劇人だからって、仲代さん、こんなに悲しく、美しいラストを朝から読ませるなんて、罪ですよ。
(それにしても、初回から今日まで、見事に構成された履歴書だった)
Wednesday, November 30, 2005
Monday, November 28, 2005
横浜トリエンナーレ
3年前とは全く別の会場だった。
ゲートから3号上屋まで徒歩10分と書いてあったが、歩き始めてすぐのボートの作品でいい気分になり、ひらめく旗はきっとビュランだと思ってガイドマップを見たらその通りなのでさらにいい気分になり、加えて、港の眺め空の青さともに申し分なく、実に快い10分(もっと短いと感じた)だった。
通常の美術館スケールを遥かに越える大倉庫2棟を使った展覧会。特に、天井の高さが圧倒的。
そうでなくても場を意識する現代アーティストに、「場にかかわる」というお題まで出したわけだから、スペースを活用あるいはスペースと対決する作品が多数。
即ち、目立った形態としては:作品の総容積がでかい、背が高い、色が派手、床に色々置いて回りを見させない、小屋のようにして客を二次空間に囲い込んでしまう、ぐるぐる歩かせる・上ったり下りたりさせる、などである。
奈良美智などは、囲い込んだ上に二階まで上らせ、さらに、屋外に出してしまうという徹底ぶり。小屋の板張りがいかにも川俣正好み。この辺のプランが功を奏したのかどうかは知らないが、奈良の得たスペースは今回最上といっていいだろう。板張りの一部を切り抜いた窓から飛び込んできた空と海とベイブリッジの美しさ!誘導されて出た屋外の爽快さ!
好きな作品、印象に残った作品をいくつか。
前述のボート。外観からの印象とは全然異なり、船内は居心地のいいリビングになっている。置いてあったシャンパン、夜開けるのだろうか。
らくだのシルエットが室内を歩く映像作品。キュート!
神村恵のダンスパフォーマンス。パフォーマンスによって、空の青さが際立った。最も場にかかわった作品と言えるかもしれない。
会場のあちこちに設置された双眼鏡。
近ければ、夜もう一度見てみたいのだが。
---------------------------------
来場者10万人を越えたという。現代アートの展覧会としてはかなりの数と思う。それでも入場料収入は最大1億8千万円。協賛を加えても支出を大きく下回るだろうことは明白。大部分は国際交流基金と横浜市の負担か。
入場料収入で採算をとろうとしたらこういう展覧会は不可能。誰が負担すべきなのか。公的負担はおかしいと考える人もいるだろうし、文化を育てることの長期的意義を考えれば負担は当然と考える人もいるだろう。
ぼくの頭の中の綱引きは、負担当然側優勢ではあるが、はっきりとは勝負がついていない。
ゲートから3号上屋まで徒歩10分と書いてあったが、歩き始めてすぐのボートの作品でいい気分になり、ひらめく旗はきっとビュランだと思ってガイドマップを見たらその通りなのでさらにいい気分になり、加えて、港の眺め空の青さともに申し分なく、実に快い10分(もっと短いと感じた)だった。
通常の美術館スケールを遥かに越える大倉庫2棟を使った展覧会。特に、天井の高さが圧倒的。
そうでなくても場を意識する現代アーティストに、「場にかかわる」というお題まで出したわけだから、スペースを活用あるいはスペースと対決する作品が多数。
即ち、目立った形態としては:作品の総容積がでかい、背が高い、色が派手、床に色々置いて回りを見させない、小屋のようにして客を二次空間に囲い込んでしまう、ぐるぐる歩かせる・上ったり下りたりさせる、などである。
奈良美智などは、囲い込んだ上に二階まで上らせ、さらに、屋外に出してしまうという徹底ぶり。小屋の板張りがいかにも川俣正好み。この辺のプランが功を奏したのかどうかは知らないが、奈良の得たスペースは今回最上といっていいだろう。板張りの一部を切り抜いた窓から飛び込んできた空と海とベイブリッジの美しさ!誘導されて出た屋外の爽快さ!
好きな作品、印象に残った作品をいくつか。
前述のボート。外観からの印象とは全然異なり、船内は居心地のいいリビングになっている。置いてあったシャンパン、夜開けるのだろうか。
らくだのシルエットが室内を歩く映像作品。キュート!
神村恵のダンスパフォーマンス。パフォーマンスによって、空の青さが際立った。最も場にかかわった作品と言えるかもしれない。
会場のあちこちに設置された双眼鏡。
近ければ、夜もう一度見てみたいのだが。
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来場者10万人を越えたという。現代アートの展覧会としてはかなりの数と思う。それでも入場料収入は最大1億8千万円。協賛を加えても支出を大きく下回るだろうことは明白。大部分は国際交流基金と横浜市の負担か。
入場料収入で採算をとろうとしたらこういう展覧会は不可能。誰が負担すべきなのか。公的負担はおかしいと考える人もいるだろうし、文化を育てることの長期的意義を考えれば負担は当然と考える人もいるだろう。
ぼくの頭の中の綱引きは、負担当然側優勢ではあるが、はっきりとは勝負がついていない。
Tuesday, November 22, 2005
上海のコーヒー
今月初めに行った上海では三か所でコーヒーを飲んだ。
浦東地区のホテルの日本食レストラン、サラリーマン向けの和食食堂、外灘3号館のカフェ。
ホテルのコーヒーは、特に印象に残っていない。普通の味だったのだろう。
食堂のは、昼定食に付いてきたもの。これはコーヒー音痴のぼくでも、なんじゃこれは?と思う代物。コーヒーらしき色はついているが、味も香りも全くない。
外灘のカフェは、"Three on the Bund"という、マイケル・グレイヴスのデザインで古い洋館を改装したビルの最上階。ビルにはアルマーニのショップ、現代アートのギャラーリー等がはいっており、最近注目されているという。カフェの入り口側はレストランになっていて、通路脇にはずらっとワインが並ぶ。バーもあり、見たところコニャック、スコッチあたりが色々。テーブルや椅子はシンプル、モダン、スマート。一番奥の窓際に座った同行の通訳嬢は、「ここ、テレビドラマに出てきたわ」と喜んでいた。ガラスの天窓があり、そこから雨漏りし始めていたが、店員は淡々と処置していた。
コーヒーの話だった。実にまっとうな、おいしいコーヒーだった。500円程度だから、中国では奢侈品の部類だろう。
茶の国中国では、コーヒーの味にこだわる人はまだ少ないらしいが、こういう空間でおいしいコーヒーを知れば、本物志向になるだろうと思う。一方で、これがおしゃれなんだと、コーヒーまがいの液体を飲んで喜ぶ若者も増えるんだろうな。
浦東地区のホテルの日本食レストラン、サラリーマン向けの和食食堂、外灘3号館のカフェ。
ホテルのコーヒーは、特に印象に残っていない。普通の味だったのだろう。
食堂のは、昼定食に付いてきたもの。これはコーヒー音痴のぼくでも、なんじゃこれは?と思う代物。コーヒーらしき色はついているが、味も香りも全くない。
外灘のカフェは、"Three on the Bund"という、マイケル・グレイヴスのデザインで古い洋館を改装したビルの最上階。ビルにはアルマーニのショップ、現代アートのギャラーリー等がはいっており、最近注目されているという。カフェの入り口側はレストランになっていて、通路脇にはずらっとワインが並ぶ。バーもあり、見たところコニャック、スコッチあたりが色々。テーブルや椅子はシンプル、モダン、スマート。一番奥の窓際に座った同行の通訳嬢は、「ここ、テレビドラマに出てきたわ」と喜んでいた。ガラスの天窓があり、そこから雨漏りし始めていたが、店員は淡々と処置していた。
コーヒーの話だった。実にまっとうな、おいしいコーヒーだった。500円程度だから、中国では奢侈品の部類だろう。
茶の国中国では、コーヒーの味にこだわる人はまだ少ないらしいが、こういう空間でおいしいコーヒーを知れば、本物志向になるだろうと思う。一方で、これがおしゃれなんだと、コーヒーまがいの液体を飲んで喜ぶ若者も増えるんだろうな。
Wednesday, November 02, 2005
ポータルサイトの地図
前にGoogle mapについて書いたが、日本勢もなかなか頑張っていた。
Gooもlivedoorも、マウスドラッグで国内はどこまでも辿れる。加えて、ピンポイントで位置指定しURLをメールで送れる。さらに、出発地と目的地を指定すると、経路を探索してくれる。
いずれも、カーナビで磨かれた技術の応用だろう。
Gooとlivedoorのどちらがいいかとなると、これが一概に言えない。地図そのものの詳しさはGooが上。(NTTの基礎データを活用?) 経路探索はlivedoorが上。Gooは条件設定ができたりして高機能に見えるのだが、遅い。かつ、条件によっては変なルートを出してくる。
付加的な機能もlivedoorの方が面白い。地域にコメントを付けられたり、My pageに指定ポイントを登録できたり。
ところで、地図の基礎データは、各社独自に収集・入力しているのだろうか。同地域同縮尺でも、ある店の名が出てたり出てなかったりするところを見ると、たぶんそうなのだろう。これだけ膨大な作業を何社もがばらばらやっているというのは、少し無駄のような気もする。いずれ競争で差がついてくると、これについても合併吸収されるのだろう。
そうなれば、それぞれのいいとこ取りがされるだろうから、そう遠くない時期に、かなり実用的で面白い地図サービスが実現することは間違いあるまい。
それにしても、Googleのようなぶっ飛んだことをやるサイトはたぶん日本では出ないだろうと思う。鳥瞰したり衛星瞰したりしながらドラッグで世界一周することは、好奇心を大いに満足させるが、今日行く店を探すこととは関係がない。従って、費用に見合う利益がすぐに上がるとは考えにくい。それでもGoogleがこれをやるのは、極端な形から発想することが企業文化だからなのだろう。そして、それこそが、本当に革新的なものを産み出す方法なのだろう。
Gooもlivedoorも、マウスドラッグで国内はどこまでも辿れる。加えて、ピンポイントで位置指定しURLをメールで送れる。さらに、出発地と目的地を指定すると、経路を探索してくれる。
いずれも、カーナビで磨かれた技術の応用だろう。
Gooとlivedoorのどちらがいいかとなると、これが一概に言えない。地図そのものの詳しさはGooが上。(NTTの基礎データを活用?) 経路探索はlivedoorが上。Gooは条件設定ができたりして高機能に見えるのだが、遅い。かつ、条件によっては変なルートを出してくる。
付加的な機能もlivedoorの方が面白い。地域にコメントを付けられたり、My pageに指定ポイントを登録できたり。
ところで、地図の基礎データは、各社独自に収集・入力しているのだろうか。同地域同縮尺でも、ある店の名が出てたり出てなかったりするところを見ると、たぶんそうなのだろう。これだけ膨大な作業を何社もがばらばらやっているというのは、少し無駄のような気もする。いずれ競争で差がついてくると、これについても合併吸収されるのだろう。
そうなれば、それぞれのいいとこ取りがされるだろうから、そう遠くない時期に、かなり実用的で面白い地図サービスが実現することは間違いあるまい。
それにしても、Googleのようなぶっ飛んだことをやるサイトはたぶん日本では出ないだろうと思う。鳥瞰したり衛星瞰したりしながらドラッグで世界一周することは、好奇心を大いに満足させるが、今日行く店を探すこととは関係がない。従って、費用に見合う利益がすぐに上がるとは考えにくい。それでもGoogleがこれをやるのは、極端な形から発想することが企業文化だからなのだろう。そして、それこそが、本当に革新的なものを産み出す方法なのだろう。
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