iPodの「トップレート」(自分が高評価を与えた曲)を聴いていくと、面白い並びになるところがある。
Lee KonitzのKary's Trance.(何度も録音しているが、"Inside Hi-Fi"のもの。)
Lester YoungのAll of me.(iTunes storeの"Lester Swings"からiPodへ。元々は、"Pres And Teddy"のもの?)
Matt DennisのCompared to you.
どれを聴いても、粋だなあ、と思う。一方で、粋という言葉があてはまることは共通でも、粋さのありようは三者三様だなとも思う。
場所で喩えるなら、Lee Konitzは、ニューヨーク、午前0時過ぎのバーというところ。Lester Youngは、柳橋(行ったことないけど)、午後10時のお座敷。Matt Dennisは赤坂、午前2時のクラブ。
服で喩えるなら、Leeはジャケット、ノータイ。Lesterは和服。Mattはスーツ、ただし、ネクタイを少し緩めている。
では、粋という言葉で表現される三者の共通性とは何なのか。一つには余裕。余力を残して、なお高いレベルで演奏している。むきになったりしない。もう一つは、立ち位置が世間一般から見ての真ん中ではないこと、それでいて、世の中がよく見える場所に立っていること。
iPodでMattの次に出てくるのは、Sonny CrissのAll the Things You Are. これも大好きなのだが、粋とは感じない。力を出し尽くしているわけではなく、余力はあるのだが、真正面からぐいぐい押しまくる演奏。
同じ理由で、晩年のJohn Coltraneも粋じゃないということになる。Miles Davisは、別の理由、つまりメイン・ストリームのど真ん中すぎて、やっぱり粋じゃない。
思いつき。コンピュータに音楽を聴かせて、粋か粋でないか判定させようとしたら、現代の科学の粋を集めてなお足りないかもしれないな。コンピュータ独自の判断というのではなく、実在の人間A氏がこの曲を粋と思うかどうか判定せよ、という問題の立て方の方がよいかもしれない。
Friday, June 08, 2007
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