Sunday, September 02, 2012

「具体」-ニッポンの前衛 18年の軌跡 (国立新美術館)

自分が生まれた頃、日本の美術界ではこんなに熱い動きが起こっていた。

吉原、白髪、元永などの作品は多少見ていたが、グループ全体の活動をこれだけまとまって見るのはもちろん初めて。その後のインスタレーションやパフォーマンスに繋がるものを含め、彼らは考えられるあらゆることを試みていたのだ。その熱にとにかく打たれる。

パフォーマンスなどは画質の劣化した映像記録しかないから、今もほぼ制作時と同じものを見られるのは絵画だけになるが、その絵画が圧倒的。綱にぶら下がって足で描いたり、絵の具の入ったガラス瓶をぶつけたりと、偶然に委ねる要素を取り入れつつ、生み出そうとしているイメージが明確な故だろう、できあがった作品は美しく、そして、勢いがある。ジャクソン・ポロック、濱田庄司を思った。

後半はだいぶ様相が変わる。目録では、これを衰退期として切り離すべきではないと論じており、確かにここでの連続と非連続は美術史的に非常に興味深いと思うが、ベクトルの向きが大きく変わったことは紛れもない。今も変わらぬ価値を持ち続けているのは前半の作品群であると自分は思うが、何ゆえにこれが続かなかったのか、新しいベクトルを求めざるを得なかったのか。前衛の困難性というものがあるのだろう。ここでもポロック、そしてフリー・ジャズを想起する。

http://www.nact.jp/exhibition_special/2012/gutai/index.html

 
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