今月初めに行った上海では三か所でコーヒーを飲んだ。
浦東地区のホテルの日本食レストラン、サラリーマン向けの和食食堂、外灘3号館のカフェ。
ホテルのコーヒーは、特に印象に残っていない。普通の味だったのだろう。
食堂のは、昼定食に付いてきたもの。これはコーヒー音痴のぼくでも、なんじゃこれは?と思う代物。コーヒーらしき色はついているが、味も香りも全くない。
外灘のカフェは、"Three on the Bund"という、マイケル・グレイヴスのデザインで古い洋館を改装したビルの最上階。ビルにはアルマーニのショップ、現代アートのギャラーリー等がはいっており、最近注目されているという。カフェの入り口側はレストランになっていて、通路脇にはずらっとワインが並ぶ。バーもあり、見たところコニャック、スコッチあたりが色々。テーブルや椅子はシンプル、モダン、スマート。一番奥の窓際に座った同行の通訳嬢は、「ここ、テレビドラマに出てきたわ」と喜んでいた。ガラスの天窓があり、そこから雨漏りし始めていたが、店員は淡々と処置していた。
コーヒーの話だった。実にまっとうな、おいしいコーヒーだった。500円程度だから、中国では奢侈品の部類だろう。
茶の国中国では、コーヒーの味にこだわる人はまだ少ないらしいが、こういう空間でおいしいコーヒーを知れば、本物志向になるだろうと思う。一方で、これがおしゃれなんだと、コーヒーまがいの液体を飲んで喜ぶ若者も増えるんだろうな。
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