111124読了。
Ⅱは、アップル製品史的な内容が相当部分を占める。その分、ジョブズという人間自身についての記述はⅠよりは少ないと感じた。しかし、iPod, iTunes, iPhone, iPadなどの、いずれもまさに時代を画した製品は、ジョブズの「すごいものを作る」情熱と、狂気にも近い激しさがなければ生まれなかったものであることはよく分かった。それぞれの製品がどのようにして生まれたかを語ることが、そのままジョブズの人物を語ることになっているわけだ。
後半はガンとの戦いについても多く書かれている。早い段階で発見されていたにもかかわらずジョブズが当初ガンを軽視したこと、民間療法や菜食主義にこだわったことが、現代最高の治療をもってしてもガンの進行に追い付けない事態を招いたようだ。一方で、このジョブズの態度は「現実歪曲空間」や東洋思想への傾倒と不可分であり、それらがなければジョブズの偉大な成果もなかったのだろう。
本の最後に著者が紹介している、ジョブズの言葉から。
「僕らは自分が持つ才能を使って心の奥底にある感情を表現しようとするんだ。僕らの先人が遺してくれたあらゆる成果に対する感謝を表現しようとするんだ。そして、その流れになにかを追加しようとするんだ。
そう思って、ぼくは歩いて来た。」

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