日経の小説を読んだすぐ後に、ポロックを見た。等伯に通じるとさえ思った。
ただただ憑かれたように、塗料を大キャンバスに流し込む(英語ではpour)。偶然的な要素はないと本人の言う通り、その動きは完全にコントロールされている。ただ、コントロールしているのは、通常の意識と無意識の間のようなものなのかとも思う。何か、自分の中に見える(感じる?)ものを、ひたすら写しているようにも思える。阿部龍太郎が書いた等伯のように。
「インディアンレッドの地の壁画」は、人類が到達した頂点の一つなのではないか。等伯の「松林図」がそうであるように。
本展の解説で初めて知ったが、ポロックの絶頂期はわずか1年。その後、苦悩の晩年を送り、44歳で飲酒運転による事故死。ジャズの絶頂期にも重なる。チャーリー・パーカーが死んだのはポロックの前年、1955年だ。


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