独特の絵であることは分かる。こういう山の描き方はあまり見たことがないなと思う。水が見事に描けているとも思う。離れて見ると驚くほど。
でも、大観が絶賛したのは何故なのか、本質的なところはまだ分からない。
慣れ親しんだ風景から、日常はあまり意識していない美をぐっと掴みとり、ぽんと置いてくれる、それだけなら感嘆の声で終わるところを、芋銭は、さらに一筆加えて、敢えてありふれた日常に引き戻すのだ。
このような境地は、自分にはまだ遠いところのもののように思えた。
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