Thursday, December 31, 2009

「何々とは何か」という迷路

「何々とは何か」という問いは、えてして思考を迷路へと誘う。そうではなく、「何を何々と呼ぶことにしようか」あるいは「どんな時何々と言うことにしようか」と問うべきなのだ。「何々」とは、初めから対象となる概念を与えられているものではなく、我々人間が用い方を決めたものなのだ。
例えば、「生命とは何か」。生物のリストが先に決まっていると考え、これに共通する「生命」とは何なのかと問うからおかしなことになってくる。「どんなもの(どんなこと)を生命あるもの(こと)と呼ぶことにしようか」ということなのだ、問題は。
ウイルスは生物か否かという問いは、科学で答えるべきものではない。生物ないし無生物と呼ぶことについて大多数が同意しているものの持つ特徴に照らして、どちらに入れるのが適当だろうかアンケートで決めてもいいような問題である。生物と無生物の間の領域を定めても構わない。

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