Tuesday, June 02, 2009

植物工場

この一月の間に、植物工場を2か所見た。どちらも浅いプールに発砲スチロール(?)の板を浮かべ、その板にあけた穴に野菜を挿して育てるやり方。プールには、必要な栄養が含まれた水が入れられていて、濃度管理を自動的に行う。
違いの一つは、スペースの使い方。一方は言わば平屋で、大きなプールが一段あるだけだが、他方は言わばビルで、プールが棚状に7から9段設置されている。
もう一つの大きな違いは、一方は自然光併用、他方は人工光のみであるということ。人工光の方はほぼ完全密閉で、自然の光も空気も入らない。(酸素濃度が高くなりすぎるので二酸化炭素を注入するらしい。)
いずれも見てかなり面白いものだし、試食させてもらったレタスなどもとてもおいしい。露地ものと遜色ないどころか、こちらの方が上かとさえ思えるほど。
数年前に比べればコストもかなり下がったようで、外食産業や、百貨店、一部スーパーなど取引先も確保できてきているようだ。

畑での野菜づくりは非常に労力を要するし、天候次第で出来具合も相当に違ってしまう。植物工場には、そういう問題がない。また、無農薬であるということも大きな強みだろう。
結構なことばかりなのだが、どうもまだ、違和感が拭いきれない。
野菜が畑の土で作られなくていいのか、という素朴な思い。
大規模な密閉式の鶏舎が普通になり、一度も土の上を歩いていないニワトリを食べている時代に、そんな感傷めいた反応は似合わないのだとは分かっているが。

(612字)

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