何年か前には、物価が下落を続ける中で、インフレ待望論がかなりあったと思う。
いざ、石油をはじめとして諸物価が急激に上がり始めると、景気の先行きについては悲観論一色だ。ごく一部の地域を除いて地価は下落傾向が続いているから、インフレ待望論が想定していた、地価の上昇→不良資産の処分促進→景気上昇というわけにはいかず、悲観論になるのもやむを得ない状況なのかもしれないが。
それにしても、Xになっても反Xになっても悲観論、ということが世の中にはよく見られるように思う。
これはもしかすると、人間の宿命なのかもしれない。
intention、意図、目的意識を持っているということが、ヒトがヒトたる所以。「人生の目的とは何だ?」と悩んだり、「目的がなくなって生きていくのがつまらなくなった」などということを言うのは人間だけだ。
常に楽観論に立っていたのでは、「この問題を解決するために、こうしなければならない」という思考は出てこない。悲観論は、目的意識を持とうとする人間の本性の産物なのではないか。
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