幼稚園児や小学校低学年の児童は人形が大好きだという。交通ルールなども、「ブタさん」や「クマさん」の人形を使って教えると、目を輝かせて聴いているとか。
この、小さい子は人形が好きということは、脳の働きの発達と関係があるのではないだろうか。つまり、自分以外の存在を「心を持ったもの」として捉えることは、人間にとって不可欠の能力であり、幼児は、自分を統合された存在であると捉え、自分の行動を意識的に統合することを身につけると、次の段階では、自分と同様に自らの意思で動く統合された存在を身の回りに発見していく。まずは母親なのだろうが、徐々にそれ以外のものにも「心」があることに気づき、身の回りのものを「心」を持ったものと持たないものに区別することを覚えていく。
その段階で、「心」を持った存在に出会うことは、幼児にとって、心躍ることなのだろう。自分の仲間に会うわけなのだから。
世界中に、人形を使った芸能があり、その中には文楽のように高度に発達したものがある。このことも、人間が、身の回りのもののなかに「心」を見出すことを楽しむ存在であることと関係があるように思う。
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