Sunday, March 16, 2008

問題

梅田望夫氏が、フォーサイト3月号で紹介しているまつもとゆきひろ氏の言葉に、そうか、そういうことだったんだと思った。
「ほとんどの人は、適切な大きさと複雑さを持ったいい問題を探しているんですよ」
梅田氏が、リナックスのようなオープンソースプロジェクトに集まる人々の動機を問うたのに対するまつもと氏の答である。
まつもと氏はさらに言っている。
「新聞にクロスワードパズルが載っているでしょう。あれですよ。見つけると解きたくなる人がいる」

ぼく自身がそうだ。何かを書きたいという気持ちがあっても、何を書くか、テーマが見つからない。でも、手頃なテーマを与えられると書ける。問題が与えられると解決しようという意欲が沸き、解決すると達成したという喜びがある。

ヒトが他の生物との生存競争に勝てるようになったのは、反射的行動だけではなく、意図的行動ができるようになったからだと本で読んだ。サルも意図的行動をするが、ヒトはそのやり方に磨きをかけた。
適当な意図を持つと意欲が沸くように、われわれの遺伝子はプログラムされるに至ったのだろう。

「適切な大きさと複雑さを持ったいい問題」を提示すること、これは誰にでも与えられた能力ではないらしい。
だから、独創的な研究者や、ベンチャー企業を大企業にまで成長させる経営者は、そうはいないのだろう。

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