Monday, September 10, 2007

航空ショー

元々、航空ファンでもミリタリーおたくでもないのだが、一度見る価値はあると奨められ、昨日、自衛隊百里基地の航空祭を見てきた。

なるほど、見る価値は十分にあった。
時速何百キロの戦闘機などが、はるか上空まであっという間に垂直に上昇したと思ったら今度は地上に向けてまっ逆さまに降下してくる、しかも、途中で軸に垂直に機体を回転までさせて。予定の飛行と分かっていても、このまま落ちてしまわないかと少し心配になるほど。かと思うと、天地をひっくり返して飛ぶ2機が目の前でクロスしたり、近接飛行しダイヤを形作る4機が一斉に翼を垂直にしたり、等々。

操縦技術のことは全く分からないが、例えば、時速150kmの自動車4台がダイヤを崩さずに曲線を描くことだって大変なこととしか思えないから、間違いなく非常に高度なのだと思う。口をぽかんと開けてただ見とれてしまうことが何度もあった。

かっこいいと言う言葉が合うのかも知れないが、それ以上に美しいと思った。
とともに、いつもの癖が出て、なぜ美しさを感じるのだろうと考えた。
一つには、高度な技能でしか為しえないことだから。あのスピードにおいて整然とした動きを作りだす技能に、美を感じるという面はある。
もう一つは、直線、曲線の大きさ。日常的なスケールをはるかに越えるものにも、我々は美を感じる。
そして、もう一つ、だいぶ見てから気づいたこと。空の奥行きが感じられるのだ。空が3次元であることは分かっているけれど、それがどれほどの奥行きを持った空間なのか、普段は経験することができない。凄まじいスピードで目の前からはるか向こうへ突き刺すように飛んでいく戦闘機を見ると、それが明白なのだ。視覚は常に移動体の速度と経過時間から、空間の延長を捉えようとしているのだろう。ふだんは捉えようがない延長を感じられる快感。これが美の知覚を生み出しているように思う。

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