Thursday, December 07, 2006

2冊の本

読売の渡邉恒雄氏が日経の履歴書を書いている。氏については、大衆週刊誌等が提供してくれるままのイメージしか持っていなかったが、どうもそれは一部を拡大しているだけなのかもしれない。

兵役に就いていた終戦間際、理由も分からず短期帰宅を許された渡邉氏が兵舎に持ち帰ったものは、カントの「実践理性批判」とウィリアム・ブレイクの詩集だったとのこと。
哲学科後輩とは名ばかりで実際には全く哲学の勉強をしなかったぼくだが、これには少なからず感銘を覚えた。哲学を学ぶ者の鑑のような選択だ。カントのところはプラトンとかパスカルとか人によって選ぶものは異なるだろうし、ウィリアム・ブレイクのところはさらに幅が広がるだろうが、哲学書と詩集、これは究極の形だと思う。

ぼくだったらどうするだろうか。詩集はゲーテかなあ。詩ではないけれど、イタリア紀行もいいな。いや、やっぱりファウストか。それならいっそ、(恥ずかしながら)まだ読んだことのない、ダンテの神曲か。
哲学書の方は、この一冊という程読み込んだ本がないのだから情けない。少し枠を広げて哲学関連ということにすれば、ミンスキーの「心の社会」か、先日読み始めた"Emotion Machine"あたりだろうか。兵舎では目立ち過ぎてぶん殴られそうだが、独房なら1,2年色々思い巡らすのにちょうどよさそう。

No comments:

 
Wikipedia Affiliate Button