先日、船橋のイケアを見てきた。
印象の第一は、売り方がうまいということ。
安い割にセンスがいいように見える。実際には、このなかの一点だけを取り出してホームセンターに置いたら、目立ってコストパフォーマンスが高いということはないだろうと思う。
それがこの店で見るとおしゃれに見えるのは、全体の統一感から来る。これは、単なる小売でなく、生産部門から一貫してイケアがコントロールしているから可能なこと。全てがイケアのデザイナーによってデザインされているからだ。
2Fのショールーム(といっても相当広い)には順路が設定されている。この規模で、順路に従って歩くのはかなり時間がかかるが、全く苦にならない。目的買いの客には不便だろうが、見ること自体を楽しむならば実によくできている。コーナーの区分はされているのだが、単調にならない。ポプリとか蝋燭とかが繰り返し置かれているのも、そのための工夫の一つなのだろう。
第二は、コストを下げる努力が徹底していること。
レジ以外はほとんどセルフサービス。大きな商品のラッピングも自分でできるようにしてある。なんといっても圧倒的なのは、1Fの組立家具の売り場、というか倉庫兼売り場。ショールームで見た家具のパーツが箱に入って、3階分は優にある天井まで積み上げられている。そのエリアだけでも運動会ができそうな広さ。これなら、規模の利益は大いに享受できるだろうし、物流コストもかなり節約できるだろう。ホームセンター並みの価格で売っている分には、高収益が確保できそう。もちろん、売れることが前提だが、平日でもかなりの客数だったから、当面は心配ないだろう。
小さな子連れの家族や、若い夫婦が多かった。この価格でそこそこおしゃれな物が買えるとなれば、彼らにはありがたい店だ。
ユニクロの家具版みたいなもので、イケアの家具ばかりでは、居心地は悪くなくても個性が光ることはなさそうだから、彼らがいつまでこればかり買うとは思えないが、若い世代の需要が常にあることも間違いない。
イケア上陸を恐れるとすれば、高級品中心の家具店ではなく、ホームセンターの家具部門か。
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