昨夜、車を運転しながら、FMでモーツァルトの交響曲第40番を聴いた。「完全」という言葉はこういう音楽のためにあるのではないだろうかと思った。気持ちよく帰宅し、ワインを飲んで、たちまち眠ってしまった。
夜中に目が覚め、色々考えた。実際にはもっと模糊とした考えだったが、今整理してみると次のようなことだ。
40番の4つの楽章の構成が見事であることは、例えば、これを色に置き換え、キャンバス上の4つの色面の構成としても表現できるのではないか。音の群れを色面に変換するそういう規則があるのではないか。
Media Playerなどで音楽を聴くときのPC画面にも、音の変化に連動して色面が動くものがあるが、音の高さ、大きさ、長さについて忠実な変換をするだけでは、4つの楽章の構成というような一段階マクロ(ないしメタ)な事象は表現できない。
楽章内のテーマの構成を、AA'BB'などと表現するやり方がある。この方がマクロになっているが、第一楽章はAA'BB'、第二楽章はAA'BA'と書いたものを見ても、音楽の構成に対するのと同じ感動は全然生まれない。
別の表現で同質(同形?)の感動を生み出す、ということはいったん脇に置いて、楽章の特徴を極力シンプルに表現し、かつ、楽章ごとの違いはちゃんと認識できる、どころか、楽曲ごとの違い、バッハとモーツァルトとベートーベンの違いがちゃんと認識できる、そんな表現はないだろうか。
楽章の平均音程というようなものなら計算できるだろうが、これでは全ての音楽がたかだか100種類ぐらいに分類されてしまう。
1秒か2秒というごく短時間に楽章全体を高速でビュビュッと鳴らしたらどうか。英会話の学習テープで倍速にしても音の高さを変えないものがある、あの技術の応用で。
あるいは、いっそ、ある楽章に含まれる全ての音を同時に鳴らしたらどうか。濁ってしまって、楽曲の違いなど全く分からない?では、音を色に置き換えた上で、色の光として重ねたら?
飛躍するが、田中角栄の人生を100字にして表現しようと思えばできないことはない。その100字と、宮沢喜一の人生を表現した100字は、相当に違ったものだろう。言語というのはなかなか大したものだ。
A4の紙に任意の形を描き一色で塗るだけでも、表現は何億と可能だろう。人生の数に対応するだけの表現が作れるはずだが、みんなが納得できるような変換規則はなかなか見つかるまい。
この辺まで考えて、また眠りに落ちた。
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