冬の朝、蛇口をひねるとお湯が出る。わが家でもそれが当たり前になってから随分経つ。
子供の頃は、冬の水は切れるように冷たいものだった。ばしゃばしゃっといい加減に顔を洗うと、それではダメだと叱られたが、一方で、お湯を沸かしてくれた。少し大きくなると、その薬缶を自分で運び、洗面器の水に足してつかった。水道が凍ってしまうこともよくあり、これまた薬缶のお湯を屋外の水道管にかけにいった。
このところ、若年者による、常識では考えられないような犯罪が頻発している。なぜ、小学6年生の女の子をうまく指導できないからといって、殺そうということになってしまうのか、23歳にもなる男が。
飛躍しすぎかもしれないが、冬の朝の水のような、ちょっとつらいけれどみんな我慢し、自分も我慢することを覚えていく、成長過程でのそういう当たり前の経験の不足が、遠因にあるのではないだろうか。親、そして周囲の大人は、子供に対し、小さい時からストレス耐性を身に付けさせるよう、もっと意識すべきなのだと思う。
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