(GREEのレビューに書いたもの)
説得力のある本である。健康法の本は数多あるが、説得力という点で出色だと思う。
疑問に思う点がないわけではない。そもそもの根幹にあるミラクル・エンザイム(酵素の元になっているもの)の存在を始め、著者自身仮説と断っている命題が多数ある。今まで死亡診断書を書いたことがないという主張についても、著者の方法の妥当性を強化するものだとは、私は思わない。
が、にもかかわらず、説得力がある。なぜなのだろう。
例えば、牛乳は飲まない方がいいという私には衝撃的な主張がなされる。理由としては、均質化する際に酸化が進んでいる、そもそもどんな動物でも母乳を飲むのは乳児だけ、牛の乳のラクトースはヒトには消化困難であるから、と。
あるいは、油は減らした方がいいという。理由は、植物から油を採る時、今は絞るのではなく溶剤で溶かしてそれから溶剤を飛ばすという化学的方法を用いているから。
あるいは、肉は食物全体の8分の1でいいという。理由は、人間の歯のうち、犬歯は全体の8分の1、これが摂取すべき食べ物の割合を示しているから。等々。
データや式の類はほとんどない。日常の論理と、中学・高校で学んだ生物・化学の知識だけが拠り所の私のような者にとって、実に分かりやすい説明なのだ。
科学者からの反論は数多くあるだろうと思う。牛乳業界、マーガリン業界、食肉業界も黙ってはいないだろう。
どちらが正しいのか、論争は大いにやってほしい。
でも、決着が着くまで待てない私は、牛乳をやめ、肉を減らし野菜を増やし、1日1500cc以上のミネラルウォーターを飲み始めた。(酒も少し減らした)
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