Tuesday, November 16, 2004

人物画の背景

14日に、日展を見た。20年ぶりぐらいか。
あまりに巨大で、見る喜びと見る苦しみが拮抗するような展覧会なので、ずっと行ってなかったが、必要あって。結局、体力切れで、日本画、洋画以外はまともに見なかったが。

一つ収穫があった。
絵画を描くというのは、ある意味で、平面を埋める作業なのだ、ということに思い到った。

審査を受けている作品、つまり、日展の役員や会員でない恐らくセミプロ画家の作品の中には、素人目にも、おや、そうなのかなあ、と思うものがある。その「おや」の元を探ると、何点かに共通したのは、人物画の背景だった。
なぜ、背景のここに、このモチーフを描かねばならないのか、突き詰めていないように思えるのだ。極端に言えば、彼らの思いの殆どは人物を描くことにあって、背景は、埋めねばならない平面として描かれているのではないか、と。

人物画にとって、背景は不可欠だ。人物の部分だけ切り抜いて壁にかけたら、かなり奇妙だろう(現代アートにはあるだろうが)。
なぜ不可欠か。
仮説。
そもそもは、立体感を生み出すため。もとより作り物、虚構である絵画を、あたかも実在に近いものとするためには、平面において立体を感じさせる必要がある。(初めから立体である彫刻には、背景はいらない)

to be continued.

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