Monday, January 27, 2003

25日(土)夜のNHK教育TV、途中からだったが、少し変わった能を見た。梅若流「羽衣」。フランスの世界遺産になっている建築(サント・マドレーヌ聖堂)の前で演じたもの。
ビジュアルとしては実に美しかったた思う。空間と舞踊の協和が感じられる。世界でも、これだけの水準のダンスはなかなかないのではないか。

ただ、能として考えると、あの空間には余計な情報がありすぎる。本来の能は、余計なものを極限まで殺ぎ落として、演じられていることの純粋な意味に没入するものだ。この番組ではどうしても、しばしヨーロッパの中世に思いが移ってしまう。能は単なるビジュアル芸術、ダンスではないのだということをあらためて思った。

※この上演では、観客はいなかったようだ。演者(梅若六郎)は、テレビカメラに対して演じたのである。カメラも、上の方から撮ったり(クレーン?)、建物を中心に演者を左下に撮ったりと、通常の能とは全く異なる撮影法。ダンスとして撮ったか。
ハイビジョンPRの一環かという気もする。

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