久しぶりに東京国立近代美術館へ。妻と。
改築記念の大展覧会。20世紀の美術の流れを一望にしようという、記念展らしいというか、少しやりすぎとも思えるテーマ。
あまりに数が多く、最後の展示室ではもうへとへと。頭痛さえした。
とは言え、素晴らしい作品も少なくなかった。なんといっても、大観の「生々流転」。あの、何も描かれていない「間」から初めの一波が生まれるところまでの空間は何と言ったらいいのだろう。美の永遠性を追求すればこそと思う。一部だけでも数メートル。一度全幅を見たいものだ。
100年という単位で見せられると、後世に残るのはどういうものだろうと自然に考える。永遠を追求しても、生半可な作品では到底適わない。時代性を端的に表わしているものの方が残りやすいのかもしれない。東山魁夷は100年持つまい。
かえって、戦争絵画の秀作の方が残るのかもしれない。やむなく描いたなんてものじゃない、非常に力がはいっている。
あとは、美術史の流れを作ったもの。ウォーホールのキャンベルスープとか。
美の永遠性と、美術史上の意味と、ともに兼ね備えているという点では、やはりピカソはすごい。
20世紀一人だけとなったら、ピカソ。
国内所蔵品で構成した展覧会だから、海外作家のは必ずしも最高水準の作品ではなかったが、彼らの独創性はよく分かった。
今までになく、古径がいいと思った。観山もよかった。あの辺がよくなってきたというのは、歳をとったということなのだろうか。
小品も印象的だった。御舟の湯呑を描いた色紙、李朝の一輪挿し、ジャコメッティの高さ4センチほどの人物など。
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大観の生々流転については、この後3月24日に、国立博物館の横山大観展で、全てではないがかなりの部分を見た。圧巻というほかない。構想は大きく、かつ、細部までゆるがせにしない。筆触の柔らかさが印象的。
http://www.tnm.go.jp/doc/Guide/Dyn/eten/eten14.html#14_3
(2003.1.28)
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